💡プログラミングは「魔法」ではなく「翻訳」です
❌ 曖昧な指示
「いい感じにやって」
人間:「データを処理して」
ロボット: (??)
✓ 具体的な手順
「Aの箱からデータを出して、Bなら右へ」
人間:「具体的な手順を指示」
ロボット: (!!)
コンピュータは曖昧な指示が苦手な「超・真面目なロボット」です。業務手順をロボット語に翻訳するのがプログラミングです。
🎯覚えるべきはたったの3つ
どんな複雑なシステムも、この3つの組み合わせでできています。
1. 変数
(Variables)
データの箱
2. 分岐
(Branching)
条件判断
3. ループ
(Loops)
繰り返し処理
第1章:変数(へんすう)とは?
「名前のついた引越しのダンボール」
箱には「ラベル(名前)」があり、中に「中身(データ)」が入っています。プログラミングでは、この「箱」を使ってデータを受け渡します。
例:
Kitchen = [お皿の束]
ラベル(名前): Kitchen
例:
Name = "Mr. Tanaka"
ラベル(名前): Name
Make.comでの正体:「紫色のチップ」
画面上でデータを選ぶパネルに出てくるカラフルな項目こそが「変数」です。Google フォーム(箱)からGmail(宛先)へ、チップをドラッグして渡すことでデータが移動します。
使い方:
1. Respondent Name(変数)
2. それをGmailの「Body」欄にドラッグ
3. メール本文に名前が挿入される
第2章:分岐(ぶんき)とは?
「運命の分かれ道」
条件によって行動を変えることです。「もし雨なら傘を持つ」「晴れなら持たない」というように、状況(条件)に応じて進むルートが変わります。
☔ Rain → Umbrella
雨なら傘を持つ
☀️ Sunny → No Umbrella
晴れなら持たない
Make.comでの正体:「Router」と「Filter」
Router(ルーター):
道を物理的に分ける分岐点。
Filter(フィルター):
その道を通れるかチェックする関所(条件設定)。点線をクリックして設定します。
実践例:
Webサイトからの問い合わせ処理
ルートA:「緊急」という文字が含まれていればSlackへ通知。
ルートB:それ以外はスプレッドシートに保存して終了。
第3章:ループ処理とは?
「書類の束を、1枚ずつ処理すること」
ループとは、同じ作業をデータの数だけ繰り返すことです。まとめてドンと処理するのではなく、1枚手にとって処理し、終わったら次の1枚……という反復作業を指します。
10 Sheets の処理
• 1回目:1行目のデータ
• 2回目:2行目のデータ...
• ...
• 10回目:10行目のデータ
→ Repeat(繰り返し)
Make.comでの正体:「Search」の結果処理
Make.comでは「Search Records(レコードの検索)」などの検索モジュールを使うと、ループの準備が整います。ロボットが10件のデータを見つけてきたこの塊を「Bundle」と呼びます。
自動ループの仕組み:
ここがMake.comのすごいところです。検索モジュールの「後ろ」に繋げたモジュールは、見つかった数だけ自動的に動きます。
例:10件見つかったら → 後ろの作業を10回繰り返す
【注意】初心者が陥りやすい罠
❌ 間違い
📧
10件を1つの塊として送る
結果:「あれ?メールが10通も届いた!」となる
✓ 正解
📧📧📧
10回繰り返して送る
正しい挙動:これが正しい動作です
Make.comは「10件見つかったら、後ろの作業を10回繰り返す」のです。「あれ?メールが10通も届いた!」と驚かないようにしましょう。それが正しい挙動です。
🔍日常業務を「プログラミング脳」で分解する
| アイコン | プログラミング要素 | 業務の種類 | 具体例 |
|---|---|---|---|
| 変数 (Variable) | 転記作業 | 例:Excelの『氏名』をメールの『宛名』に移す | |
| 分岐 (Branch) | 判断業務 | 例:金額が10万円以上なら部長決裁へ | |
| ループ (Loop) | 反復業務 | 例:リストの50社すべてに請求書を発行 |
重要なポイント
あなたが日々行っている業務を、この3つの要素(変数・分岐・ループ)に分解してみてください。すると、「どのツールを使えば自動化できるか」が見えてきます。
⚙️コードは書けなくても、ロジックは作れる
Make.comはマウス操作でこの3要素を組み立てるツールです。必要なのは「どういう手順で?(ループ)」「どのデータを?(変数)」「どういう条件で?(分岐)」というロジックです。この3つを意識するだけで、業務自動化スキルは劇的に向上します。
変数
データの箱
分岐
条件判断
ループ
繰り返し処理
⚙️ ロジック
この3つを組み立てることで、
業務自動化の設計図が完成します
📚まとめ:プログラミング脳の3つの柱
1. 変数 = データの箱
名前のついた引越しのダンボール。Make.comでは「紫色のチップ」として表示される。
2. 分岐 = 条件判断
運命の分かれ道。RouterとFilterを使って、状況に応じて処理を変える。
3. ループ = 繰り返し処理
書類の束を1枚ずつ処理。検索結果の「後ろ」に繋いだモジュールが自動的に繰り返される。
この3つの概念を理解すれば、どんな自動化ツール(Make.com、Zapier、Power Automate)でも応用が効きます。
🚀さあ、あなたの「真面目なロボット」に指示を出してみましょう
プログラミングの基礎概念を理解したら、次は実際のツールで手を動かしてみる段階です。
推奨する次のステップ:
- →データモデル説明:データ構造の理解を深める
- →プロセス説明:業務フローの設計方法を学ぶ
- →完璧主義からの脱却:まず動かしてから改善する思考法